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久留里線 乗り鉄

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夏の暑い日、久留里線に乗りに行きました。木更津から乗ります。
先頭車同士の、特に貫通幌で結ばれた状態に萌えです。最近の新型は併結しても、作業効率からあまり貫通幌まではつけないかもしれないです。




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横須賀色の113系。タイフォンの位置が下にあるのは関西人には違和感がありました。
子どもの頃、関西へスカ色の車両が湘南色の編成に交じっていたりすると好んで乗りました。
内装は一緒なのに。窓を開けて窓枠のボディー近くを指で撫でるとタバコのやにがついてきました。当時、車内での喫煙は当たり前だったです。臭いを嗅ぐと鼻が曲がりました。



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例のごとく意味もなく乗りに行く…というか、キハ37.38に乗りたかったから。




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終着の上総亀山まで乗り通します。





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キハ37は国鉄最末期 加古川線に投入された新型ディーゼル車。
加古川線、鍛冶屋線を走っていた登場の頃は乗ることが叶いませんでしたが、長年の時を経て千葉まで乗りに来ました。
乗りに来た時には引退が近いとは報じられてはいませんでしたが、引退の予感はしていました。引退が決まって殺到するのは何か違うという気がします。それに殺到する連中は殺伐とした空気を作り出すので近づきたくないです。そこには愛が無いです。




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キハ38はキハ35をモデルチェンジしたような印象がします。スッパリした切妻の工作造作が低コスト重視、実用一点ばりという解散まっしぐらの赤字国鉄末期に設計されたことを物語っているような。



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長ーいロングシート。2扉なので扉間のシートが超長く感じられます。
乗り鉄ならボックスシートを好むが、ローカル線のガラ空きのロングーシートでは横になることも可能です。もっとも他に乗客がいたならそんなことはしませんが。


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ロングシートにされたのは輸送力に対応するというより、目隠しされやすいボックスシート内で乗客が隠れてややこしいことをしないよう保安上のためでもあったらしいです。



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運転席。座らない時は、背もたれがキュッと前に戻るのが押さえどころ。
国鉄時代の加古川線では気動車の先頭車が連なって走っていて、中間になる運転席は閉鎖もされず開放されていました。運転席に座ることも出来た緩い時代だった。足を伸ばせば警笛ペダルも踏めました。試しに踏んでみたらプワァ~ン!と鳴りました。流石にビビって一度だけにしました。幸い車掌に注意されることはありませんでした。



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ホームを切り欠き線路に降りる通路も今の時代には珍しいです。



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こぎれいな駅の周りには何も無い。暑い中をウロウロしました。




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照り返す中、とりあえず線路の終端まで行ってみました。



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線路の終端には車止めがありました。




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「ヤマビルに注意!」という不穏な立て看板があった。さすがにこのジリジリとした日差しの下にはヒルは出てこないだろうが、こんな薄気味悪いのと一緒に日常生活を送るのもたいへんな土地です。君津市ヤマビル対策協議会だって…
ヒルは動物の出す二酸化炭素や熱を察知して、気づかない内に足元から這い上がってきたり、樹上から首筋に落ちてきて吸血しているといいます。また吸血時には痛みを感じさせず血が固まらないヒルジンという物質を出して…ゾゾッとします。映画「スタンドバイミー」を思い出します。




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あてもなく駅周辺を歩く。廃屋や趣のある建築物なども見て回ります。





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草にまみれた廃屋を見て、かつて居住していた人のことを想像したり、この先、どれくらい持つのかと考えてみたりします。



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すぐに折り返しに乗って帰ればいいものを次の列車を待って乗ろうとします。
夏の午後、エンジン音を上げ、左右に揺れながら走っていく気動車はいい感じ。キハ38は盛大に黒煙を噴き上げることもなく加速していきました。ちょっと上品だったかもしれないです。
バリバリと黒煙を上げ、走り去った後にはディーゼル排気煙の香りを残している…というエコに反するシチュエーションを好みます。



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もう二度と来ることもないだろう…と思いながら。
あれから何年も経ち、キハ37もこの辺りからいなくなってしまった。キハ37は倉敷の水島臨海鉄道に行ったのか…

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by tedukuritreehouse | 2020-12-12 00:08 | JR近郊 | Comments(0)