KATO キハ82 新機軸の小さなカプラーとフライホイールモーターを搭載したリニューアルモデル、といってももう10年以上前の登場でしたが。
昔、大阪駅で見た「まつかぜ」は山陰本線を通って、遠路はるばる博多まで行っていました。大阪からは青森へ昼行特急最長走行距離の「白鳥」も走っていました。
今となっては信じられない運用の在来線特急でした。長大編成で長距離を走る在来線列車は「サンライズ」くらいしか残っていませんが、万難を排して意識して乗りたかったです。
キハ82といえば、気動車でも排気煙でしこたま汚れていました。北海道を走る車両は特に。
新製国鉄特急の屋根は銀色が標準でしたが、(157系、185系は違ったかも)銀色屋根はギラギラして何か違和感があります。それでエアブラシで吹いてみようと思いました。
クーラーキセを取り外し、塗装台に両面テープで留めて…
一挙に7両分の屋根をクレオスの焼鉄色と艶消し黒でエアブラシを。
車体はウェザリングを弱めにするので、屋根も控えめに汚し塗装します。排気口回りを中心に吹きました。
ついでにキハ58シリーズを。
以前にスエード調スプレーを吹いて、ジャーマングレーでエアブラシを吹いていました。
屋根周りのウェザリングなので車体回りをマスキングテープで覆っています。
一旦屋根を塗装した後、キハ82先頭車にはボディーに屋根を取り付けた後、おでこの部分のつなぎ目にエアブラシを吹きました。
銀屋根には塗料の乗りが悪く、軽く擦っただけで後塗りした塗料が取れてしまうので、木炭デッサンの定着スプレー「フェキサチーフ」を吹いてコーティングしました。艶消しクリアでもよかったのかもしれません。
昔、木炭デッサンをした時、作品を立て掛けてフェキサチーフをスプレーしたら、床のリノリウムに木炭の粉が消せない状態でずっと残っていました。美術教師に嫌な顔をされましたが怪我の功名です。
前面タイフォン回りとサイドグリルに墨入れ塗料を流し込み拭き取りました。
キハ58シリーズも吹き終わりました。
「みささ・みまさか」「高山」はキハ58の思い出の急行でした。豪快にすっとばしてディーゼル排気煙の芳香を残して走り去って行った…
KATOから新バージョンのキハ58シリーズが出ましたが、これは前世代のものです。
ディテールも甘いですが、もう高価な新しいバージョンには手は出せません。新しいモデルと比べたら見劣りしますし、苦労して手掛けたものが可哀想な感じがします。